いま甦る「科学」と「学習」の世界 [医学・サイエンス]
科学を遊ぶというテーマが、ただいまブームのようであります。火付け役は、なんといってもテレビでもお馴染みのでんじろうこと、米村傳治朗先生。氏が出演する科学ショーは、いつでもどこでも大盛況を博していて、こんなにも子供たちは科学する心を持ち合わせていたのだということを、改めて痛感してしまいます。大人が見ても先生のパフォーマンスは充分楽しめるしね。
ところで私たち大人にとって、科学する心を養ってくれた原点は何だったのでしょうか? 答えは言わずもがな。学研の「科学」と「学習」という学習雑誌だったと思うのです。とくに毎月ついてきたプラスチックの豪華な教材が、魅力的でした。ついてくる教材の種類によって、今月は「科学」と「学習」のどちらを買おうか、「エーイ、両方買っちゃえ」なんてリッチなお子さまたちもいましたねー。(超うらやましかったなあ…)
左巻健夫・監修「科学実験キット&グッズ大研究」(東京書籍)は、そんな子供のころの想い出をくすぐるような実験キットを入手するための総合案内となっている書であります。現在、学研では「大人の科学」として、からくり人形や蓄音機の高額な玩具キットを発売しているのは知っているけれど、「アリ飼育セット」とか「日光写真」とか「手作り豆腐セット」とか「ウソ発見器」なんて懐かしの教材をいまだに発売している業者があるなんてことは知りませんでした。本書では、それらの玩具を使って科学として遊ぶためのヒントや学習法をまとめてくれています。まさに子供たちと遊ぶためのお父さんの必読書。事前に勉強して、偉そうな姿をどーんと見せてあげてくださいな。
しかし本書で取り上げた玩具たちは、大人が見ても思わず購入したくなってしまうモノがいっぱい。ギアチェンジして自動的にロープ上を往復する「ロープウェイ工作セット」とか、ハイハイの赤ん坊から二足歩行に至り、知能も少しずつ成長するというハイテクロボット「PINO」とか、蒸気を湧かしてシュシュポッポ音を立てながら走っていく蒸気機関車「ベビーエレファント号」等々…。こんなに高度なキットなのに、いまや誰でも買えてしまうくらいの価格で提供されていることが恐ろしい。時代はこうも変わってしまったのか。「科学」と「学習」を親に買ってもらえなくて一人寂しく帰宅したという暗い過去を持つ貴方。そんな人ほど、夢中になりそうな内容を提供している本であります。
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by Youkimu (2006-01-13 00:54)
はじめまして。
この記事は3年前に書かれたものなのに、月9ドラマ「ガリレオ」などで、
まだ科学ブームは続いていますね。
by (2008-01-17 14:23)